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 コブラ427(モノグラム1/24) の製作

by  サザン湘南      /     
 サザンを聞きながら 初夏の風に吹かれて オープンカーで湘南海岸をドライブしたい。誰しも持つ ささやかな?夢でしょう。
そんなサザン湘南さんの あこがれの 2シータースポーツカーです。(編)

【キットについて】

 レベルモノグラムの1/24 コブラ427で す。
 ヤシの木の下にコブラ427とカジュアルな男女の姿というごく軽い感じのイラストをよく見かけますが、こんな車で海岸をドライブしたいなという想いをいだかせるスタイルの車です。もし、今売っていれば絶対買いです。マッシブというよりはグラマー、繊細なボディラインです。後ろ姿もキュートです。

 若者に車が売れないと車メーカーの嘆きをよく耳にしますが、なぜ、コブラのようなGOODスタイルの車を販売しないのだろうと、不思議です。最近は日本中、霊柩車のようなBOXスタイルの車ばかりでなんとも気がめいります。横並びと同質化の日本のメーカーが我々が欲しいスタイルの車を売っていない、だから我々も買えない。ただそれだけのことではないでしょうか。
子供店長とエセエコ値引きだけで売れると思ったら大間違い、深ーい墓穴を掘っているのでは?



 さて、モノグラムのコブラはモールドはブルーメタリックで、メッキパーツの輝きもまぶしく、これぞ豊かな時代のアメリカという雰囲気バリバリのキットです。
 モノグラムやUMCなどアメリカのCARモデルメーカーに共通することですが、チューブシャーシー、エンジンまで細かく再現されています。平板のシャーシー、箱型コクピットのシンプルな国産キットとは CARモデルにかける情熱というか、文化の匂いが違うのを実感するキットであります。 最近、フジミからもコブラが発売されましたが、ウーン、日米のテイストの違いですね。
モノグラムのコブラは名キットとして歴史に残ると思います。
 

モノグラム全盛時代の設計キットで、モノグラムレベルの統合後は、レベルから発売されており、時々、模型店の棚で見かけます。次来たときに買おうと思っていたら、もう売れてしまっているという残念な経験をお持ちの方も多いでしょう。意外と人気のあるキットで、とにかく魅力的。もし見つけたら、即GETです。


【製  作】

 シャーシーは部品点数が多いのですが、合いもいいので、苦労しません。全部を組み、艶有りブラックで塗装します。チューブフレームに前後のクロスメンバーを接着する構造になっています。フロントクロスメンバーは確かにクロスしていて、そこから名称がついたのでしょうか。説明書には各部品に英語で名称が記載されていて実車の構造も理解でき親切です。
A-ARM Assembly とか、Anti-Roll Barとか 面白い名前をいっぱい覚えることができます。 それに比較すると国産キットは部品ナンバーだけで 組み立てていても面白くないコト。

 エンジンは部品点数がすごく多く、 ギヤボックスをにぶいメタリクシルバーで塗装し、シリンダーヘッドやエアクリーナーなどはまぶしいクロムメッキです。いつも思うのですが、モノグラムのメッキ部品は厚いメッキで、これがアメリカの贅沢さでしょうか。光沢もバッチリで、Mrカラーのクリアーで一塗りして保護しておくと、一生はげることを気にせず すごせます。
 エンジンとラジエターをシャーシーに組み込みタイヤをつけると それだけでも見栄えがして、飾っておきたい気持ちになりました。





インテリアは説明書とおりに床部品と防火壁(Firewall)を組み立て、つやけしブラックに塗り、ダッシュボードとハンドルは木目塗装にしました。
木目塗装の方法はまずつやけしブラックで塗装し、バフとオレンジでかすれるようにドライブラシし、最後にクリアオレンジをかけて仕上げてあります。
かなりいい感じになると思います。

ボディはパーテイングラインを丁寧に1000番のペーパーを当てて整形し、更に全体をコンパウンドで磨いておくといいと思います。


[塗 装]

 ボディの塗装は 、おなじみコブラブルーです。下塗りせずに、いきなりカンスプレーを使いました。ボンネットも裏からテープでとめて、ボディと共に塗装するようにします。塗装後の研ぎ出しはテクニック本では見るのですが、面倒なので、やったことがありません。実車用のカルナバワックスをシャツのぼろ切れで磨いて光沢を出していますが、個人的にはそれで充分だと思っています。ただし、小物部品を接着する穴は爪楊枝などでワックスを取り除いておかないと、接着できませんので、注意が必要ですが。
 サイドパイプはつや消し白としました。取り付けPINが折れやすいので、1mmの金属線に置き換えました。



タイヤもトレッドのモールドが精密で、ホイールはメッキも良く、三叉KNOCK-OFF-HUBを接着後、クリアブラックを筆で塗りました。
メッキ地肌だけよりも陰影がよく出るのでお奨めです。
レース用のストライプデカールも付属していますが、モノグラムのデカールは白く糊が出る困り物で、使いませんでした。よって ロードカーとなりました。

 透明部品は透明度もよく、薄い良質なものです。ただし、両側のWING WINDOWが 小さい面積にイモ付けです。当初、5分エポキシを使おうと思いましたが、webモデラーズに書かれていたスコッチの多用途接着剤を使ってみました。少量でもメッキをはがさずとも接着できました。同様にサイドミラーも接着しずらい部品ですが、うまくいきました。



小物を慎重に取り付ければ完成です。
今ならシートベルトを自作すべきなのでしょうが、カジュアルな雰囲気が崩れるのでパスしました。
こんな車を運転したいものですね。ドライブする姿を想像するだけで 思わず目じりが下がります。
憧れのスポーツカーをあなたも一台いかがですか。
ではお先にドライブに。




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Vol.16 2010 Apr.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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