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食玩に ちょっと手を入れてコレクション(その1) 
一式戦  隼 (童友社 1/100)

by 田口 博通 Hiromichi Taguchi

 童友社から翼シリーズとして、パーツ塗装済みキットが発売されているのは 皆様、ご存知の通り。
 塗装も魅力的なものが選ばれており、その手軽さと共に、その昔(1960年代) マルザンから発売されていた1/100シリーズの金型を使っている希少性から、コレクションされている読者の方々も多いと思います。 
 
さすがに、そのままでは 結構苦しい部分もあるのですが、少し手を入れるだけで、充分 並べる楽しさを味わえます。特集に合わせて、コレクションからひっぱってきました。

塗装済みキットの組み立てのコツ ご紹介
(その1) 接着する断面に付着している塗料は必ずナイフの刃を立てて削り落としておく。

(その2) 接着剤には リモネン系流し込み接着剤を少量 使う。
そうすると、塗装面にはみ出ても、塗料を痛めることなく、プラスチック断面だけを接着することができる。

(その3) アンテナ柱とピトー管は金属線で置き換えるとシャープになる。アンテナ柱は0.5mm径のしんちゅう線を叩いて平らに、それを翼形にヤスリで削ると簡単にできる。
(その4) 接着部の補修タッチアップを細筆で丁寧に行う。 また、排気管、車輪など丁寧に追加塗装。翼端灯もきちんと塗っておく。

 食玩の範疇に入るキットかもしれませんが、これだけで かなり 見られるようになります。精密迷路に迷い込んで スランプ中のあなたもお一ついかが?



 写真の隼は ピトー管を金属線で置き換えた他、油彩のローアンバーで軽く、スミイレをして、増加燃料タンクを MrカラーNo56(灰緑色)で塗りなおしてみました。
 旧マルザンの1/100キットに共通の弱点として、キャノピーの形が今ひとつ似ていないのですが、50年前にこれだけの機体を開発したマルザンに敬意を表してそのままです。
 
 どんどん増殖しているこの童友社の翼シリーズ。新規金型も紫電改、零戦21型など 開発されていて、これからも楽しみであります。








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Vol22 2010 October.      www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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