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中国軍90式装輪装甲車 WZ551A
(トランペッター 1/35)

by タンクダンク



 この中国軍の6輪装甲車、最近、香港のプラモメーカーから新作の決定版的キットが発売された。これは やばいと今回作り倒したのが、これ。 ずいぶん 以前に 購入したトランペッターの6輪水陸両用装甲車である。
 当時のトラペのキットはプラスチックがABSで モーター走行して遊ぶことを前提に作られた いわばオモチャである。装甲車というより、「走行車」。全体形状はしごく単純。モールドもほとんどない。あっというまに 組みあがる。
 しかし、車体上部とシャーシーは4本のネジで組み立てるようになっているのはいいのだが、なんと車体上部からネジ止めするようになっていて上面に大穴が4つ開いているのであった。 というわけで、今回は シャーシーと車体上部を接着してしまい、このネジ穴はタミヤのプラ丸棒を鉛筆状に削ってねじこみ、周囲はパテで埋めてしまった。
全部品を接着し、手すりはプラでは弱いので、シンチュウ線で作り直した。ABSプラスチックの接着は タミヤの流し込み接着剤で全然OKだった。
モーターはつけていないが、勢いをつけて転がすと、シュワーと走る。そういえば、子供の時に、砂場で「ブーブー」で遊んでいた時のことを、思わず 思い出してしまった。坂を転がすと 早いよ。



 モールドの表面はABSの特性かツルツルしていて、AFVらしさが足りないため、タミヤパテを塗りたくって、短く切った硬い筆で 乾燥前につっつき、表面をわざと荒らしてみた。
下塗りをマホガニーで行った上に、3色迷彩を施した。
北京の軍事行進のカラー写真を見ると、嘘のような どぎついグリーンで迷彩されていて、実は最初はそれを参考に色を作って塗ってみたのだが、模型にすると まるでオモチャで チョットアンマリネという感じだった。
 それで、AFVマニアにはお叱りを受けるだろうが、ここは勝手に USベトナム迷彩グリーンを使って塗りなおしたところ、なんとなく、自分的にはそれらしい落ち着いた雰囲気に仕上がったような気がして これまた勝手に満足している。
反省点は タイヤの汚しが足らず、黒が綺麗すぎてよそよそしい。
もっと 派手に汚すべきだったようだ。
 アクセントに ホームセンターで売っているスチールワイヤーを使って、牽引ワイヤーを自作してみた。
とりあえず、中国的装甲車に見えてきたので、ここで完成とした。
キットがしごく単純で部品点数も少なかったため、組み立て 1時間。塗装半日で完成。久々に 形になる製作の楽しさを満喫した。





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Vol24 2010 December.        www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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