2016年８月に発行された　モデルｱｰﾄ飛行機スペシャルNo.14 ソビエト戦略爆撃機特集　92ページ「144スケールコレクション」に掲載の作例です。作例用にプロモデラーが作り下ろした作品です。

詳細　
Tu-160はNATOコードではブラックジャックですが、ロシアではその形から「ホワイトスワン」と呼ばれています。名前の通り、白鳥のような優美なフォルムの大変美しい機体で、まるで旅客機と勘違いしそうですが、米B-1同様の戦略爆撃機です。

掲載された作例完成品は　トランペッター1/144のTu160 ブラックジャック　キットを組み立て塗装したものです。1/144でも世界最大のマッハ2級戦略爆撃機Tu-160となるとさすがに大きく、翼幅40cm程あります。

トランペッターキットは胴体から主翼に溶け込むブレンデッド・ウィング・ボディの機体フォルムも適確で、パネルラインも上品な好キットでした。胴体に可動翼メカを搭載したため、胴体下の爆弾槽が無いのが惜しい所です。
コクピットは部品点数も多く、シートだけでなく隔壁や電子機器ロッカー、便座まで再現されており、完成後はキャノピーからほとんど見えないのが残念ですが、シートをつやけし黒、床と隔壁をニュートラルグレー、計器パネルはシルバーブルーに塗ってあります。
脚庫が箱組みなので、歪むと脚の角度が狂うので、歪まないように慎重に組んでいます。
可動翼は確実に動くメカですが、最内側フラップ部品を接着しているので、残念ながら動かすことが出来なくなっています。

白鳥のように全面艶有ホワイトが標準塗装です。航フ世界の傑作機No.147のカラー写真を参考にして、機首から翼前縁にかけてはきれいなホワイトですが、実機は巨大なため胴体後部ほどパネルに汚れが残っているので、ウェザリングで表現して、単調さを避けています。
サフェーサーを吹いた上に、ダークグレーでパネルラインを下塗りし、Mr.カラー特色No.316 (米海軍ホワイト)をパネル毎にエアブラシし、巨大な機体を表現してみました。機首レドームは、艶を落とし、材質の違い感を出し、翼前縁はシルバーグレーで塗り分けています。
胴体下面の巨大エアインテーク内部は、実機では赤外線反射防止塗料で黒く塗られていますので、それを再現しています。

詳しくはモデルｱｰﾄ飛行機スペシャルNo.14 ソビエト戦略爆撃機特集　92ページの製作記事をご参照ください。
爆撃機ですので実機全長約60mの大型機、模型は1/144ですが全長40cm以上です。
梱包は　ゆうパック　となります。