■11型ハセガワキットについて
このキットですが、各部の ”はめあい”もよく、部品点数も少なく、可動部が一切ありません。プロペラが回転するだけのシンプルさで、現代の目で見ても結構な素っ気無さです。同時代のLS飛竜が可動全盛期の作品で、フラップ、エルロン、脚おりたたみと これでもかの可動キットであったのと比べ 対極にあるキットでした。60年代後半にハセガワが航空機プラモに重点を入れだして、可動を排して、組み立て易くし、スケールモデルとしてのディテールを追求しだした はしりのキットだったと思います。
1969年当時のMA誌を読むと、『可動はなにかとスケールモデルとして問題が多いので廃止はしかたないと思うが、”作る”という点で楽しみのすくないキットであると言える。』と評されていて、せめて フラップの上げ下げなどコンバージョンにしてほしいと述べられていました。
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カウルフラップは開いた状態でモールドされているのですが、一般的に地上では閉じている場合が多いので、閉じたい場合は切り取ってプラ板で自作する必要があります。
また、爆弾倉扉は閉じたままなので、爆装にしたい時は扉を切り取り、爆弾倉内部を自作する必要があります。
各部の窓ガラスは透明度はいいのですが、厚いので、気になる方は自作ということになります。
エンジンは1枚部品になっています。カウリングの取り付けはそのままでは上向きにスラストがついてしまうので、調整が必要となります。
などなど、いろいろ考えてしまうと、完成しなくなるので、40年前のキットですので、見切りをつけるところはつけて、カウリングの取り付け向きのみ修正とし、まずは完成を目指したいところです。 |