パンサーから発達したのが後退翼を持つ「クーガー」です。
クーガーは高速性能UPのため、パンサーの直線翼を当時流行りの後退翼に取り替えまして、急降下でやっとこさ音速も突破できるようになりました。
朝鮮戦争には結局間に合いませんでしたが、パンサーに続き、グラマン鉄工所が続いて米海軍の主力戦闘機の一翼を占めるようになり 1985機と後のファントムに迫る大量産でありました。 |
|
機首に20mm機関砲4門だけでなく、サイドワインダーも積めるようになり、近代的な戦闘機に近づいております。NAVYだけでなく、海兵隊でも使われており、厚木や岩国にも飛来していますので、多くの写真が残っています。ブルーエンジェルスでもパンサーに続いて1954年に採用されております。
また、多くのF-9F-8が核爆弾搭載能力を持つF9F-8Bに改造されたというのも、朝鮮戦争後のソ連との冷戦状況を反映したものといえるでありましょう。 |
|
クーガーは複座型F9F-8Tや本格的な写真偵察機F9F-8Pなどの派生型も生産されております。
就役期間が1960年代にかけて長かったため、全面グロスシーブルーの旧塗装、ガルグレーの標準塗装、高等戦闘練習機として使われた全面ホワイトにインターナショナルオレンジのトレーナー塗装、全面蛍光イエローオレンジのQF-9J塗装など、塗装バリエーションも多岐に渡っております。 |