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連載 ソ連戦車 No.8
JS-2   (タミヤ 1/35) その2

                                                     by タンクダンク
  この連載は ソビエトの戦車を 毎月1機種ずつ、楽に作れるキットを選び、できるだけストレートに製作して12台コレクションしてみましょう!というコーナーです。  No.8 は JS-2 、製作の途中を2回に分けてレポートします。 (その2)は いよいよ完成です。
(先月号その1)から続く

完成写真


■ 下塗り
 先月号で タミヤパテで溶きパテを作り、を全面に塗った後、薄めたつやけしのマホガニーで全体を塗って影付けを行った。
グンゼNo42マホガニーには タバコライオンの粉を加えて、しっかりと艶を消しておき、細めの筆で隅までくまなく塗って行った。
車体下部も筆をつっこんでしっかりと隅まで塗っておく。本塗装のグリーンをエアブラシしても、ここまでは塗料が入らないので、このマホガニーが影になるわけである。
溶きパテで全面を塗る。
その上に 全面につやけしのマホガニーで下塗りをする。
車体下部もくまなくマホガニーを塗っておく



上塗り塗装 と ウエザリング 完成
 車体塗装は、ロシア標準のグリーン塗装とした。
 上塗りには グンゼ特色のロシアングリーン2を使い、エアブラシでスミに下塗りのこげ茶が残るように吹いた。
 
 ウエザリングの手順
 ローアンバー(油彩)をペトロールで溶いて 全体をウォッシングすると、隅に流れ込むので立体感が強調される。
 しっかり乾いてから エナメルのバフでドライブラシし、更にエナメルのハルレッドとブラウン系の色鉛筆で錆び汚れを各部に書き込んでみた。
 車体下部はエナメルのサンドでドライブラシし、どろっぽさを強調した。燃料タンク下部も忘れずにサンドでドライブラシしておく。
 マーキングはソ連軍のデカールを貼り、デカールのツヤを消すために、つやけしクリアーを全体に吹きつけた。 
十文字の白帯はバランスをとった塗装が難しいので省略してしまったが、箱絵にあるからと 強迫観念でどうしても白帯を塗装しなければならないと考えるのではなくて、自分にできる範囲で完成していくという 考え方でも良いと思う。
事実は、全JS-2に白帯が書かれているのではないのだから、そのぐらいに気軽に考えていった方が完成に近づけると思う。
 最後にキャタピラの見える部分に 黒を加えた銀でごく軽くドライブラシをして塗装は完成。
 小部品や工具、ワイヤーなどを丁寧に塗り分けたり、パステルでぼかしたりしながら、バランスをとってゆく。
JS2は 完成してみると、各所にT-34のデザインの流れを感じることができる。JS3とは大きく系統が違うようだ。
砲塔などのディテールもシンプルで とにかく生産性を優先し、一刻も早く 戦場に送り出そうとした形跡が感じられる。
 大口径の砲が不釣合いなくらい迫力があり、兵器としてのすごみも感じることができる。タミヤのキットは このJS2の雰囲気を余すところなく、再現していて 完成すると大満足感にひたれる。

 これでコレクションも8台目が完成。後4台である。





キット付属のエッチングメッシュが実感をかもしだしている。


砲塔のシンプルなディテール



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Vol.10 2009 Nov.        www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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