ハセガワの 九七大艇は 今から約40年ほど前の1970年春に発売されたキットです。 ハセガワは当時、「長谷川製作所」と 呼ばれていた時代でした。1960年代後半から 1/72大型機シリーズと銘打って 二式大艇、試作爆撃機連山、B-47Eと 一連のシリーズを 年1作くらいのペースで発売しており、九七大艇はその最新作でした。
このシリーズの選定機種は どれもかなりマイナー機種であり、一口に言えばマニア的。プラモ少年には知名度が無く、市場性は低かったと思います。現代では、このような冒険的アイテムを、リスクをかかえて発売することは まずないでしょうから、古き良き時代だったのです。 |
|
特大箱ゆえ 模型店の一番上の棚に、誰が買うのか 買わないのか、いつも飾られており、大きな箱というだけで 模型少年の憧れでした。が、いかんせん、よく知られていないマイナー機で、高価だっただけに、今ひとつ手は届かなかったのでした。 私が購入したのは ずいぶん後の1990年頃です。箱を開けて、主翼部品の大きさに納得し、20年間 押入れにモスポールされていました。
この大型機シリーズは 部品点数を抑えて 可動部も少なく、大型機でも作りやすく というコンセプトで設計されたキット達でした。九七大艇もパーツ点数は 95と比較的少なく、可動部はフラップのみ、凸リベット、凸パネルラインが端正なキットです。 |