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■ キットの印象
 ハセガワの1/72 E-2Cホークアイ は航空自衛隊 4枚プロペラバージョンが 2008年12月に発売された最新のもの。フジミからE-2Aが発売されたのが1970年であるから、最新キットは実に38年ぶりになる。

マーキングは 作例の 601航空隊 BAT と AEW20周年記念機 の2種類が付属している。

 双発だが 以外と大きく、翼幅30cmの大型機で、部品点数はポリキャップを入れて172点。うち小物アンテナなどのパーツが20点ほどあるので、最近の大型のキットとしてはそう多くはないほうだろう。

現代のキットゆえ、パーツの合いはよく、 組みあげるのにストレスがなかった。12月末の忘年会の際に立ち寄った川崎のヨドバシで購入し、正月にほぼ組み立てが終わり、塗装も含んで1月末には完成に持ち込むことができた。
 
 胴体上部に直径約10cmの大きな円盤状のレドームを持ち、上半角つきの水平尾翼に4枚の垂直尾翼というホークアイの特異な形状から、完成するとそれだけで、インパクトがある。

虚空を飛ぶ E-2C ホークアイ  (1/72 モデル)

(CGでプロペラをつける前の写真。 飛ぶ姿を想像下さい)

■ 気になるスタイルは?
 本機の最大の特徴である 大きな円盤状ロートドームはふっくらとした厚みがそれらしい雰囲気だ。 実機直径4.11mの大きな4枚プロペラも本機の特徴だが、ブレード形状、ピッチともよく表現されている。レドームとプロペラはポリプロキャップを使った回転式となっていて、とりはずしもでき、塗装にもすこぶる都合がよい。これから発売するキットのプロペラなどに ぜひポリプロキャップを導入してもらいたいものである。

 全体の完成スタイルは写真の通り、バランスもとれ、実機を彷彿させる。このような大型機はデッサンのバランスが難しいものなのだが、 特にキャノピーから機首にかけての形状はうまく表現できていると思う。 先発のフジミ製では機首の形状が今一つだったことからわかるように、E-2Cでは鬼門といえるデッサンのとりにくい部分が機首なのだ。 

 ただし、キャノピーの両サイドのバブルキャノピーが、型抜きの関係で、別パーツになっており、接着に細心の注意が必要となっている。
 エンジンのスラストラインが実機は3度程度UPスラストとなっているように見えるが、ハセガワのキットもよく それを再現しているように思える。
 フラップは上げ下げが選択できるようになっている。作例は下げ状態としたが、可動部の赤い塗装部分が顔を出し、地味な塗装の中でアクセントとなっている。

 かなり重心が後ろなので、機首のおもりは多目に入れた方が無難だ。コクピット後壁の後部にも相当おもりをつめこんで、やっとお尻をつかない程度になる。

ハセガワ 1/72 E-2C 航空自衛隊 箱絵 (小池画伯)


各方向からの完成写真










真上から。


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Vol.1 2009 Feb.        www.webmodelers.com          Office webmodelers all right reserved     リンクフリー