メルセデス ベンツは 世界最古の自動車メーカーであり、また現代でも世界の最高級車の頂点に君臨し続けるビッグ ネームである。ベンツといえば イメージカラーはシルバーであるが、それはドイツのナショナルカラーでもあった。
第2次大戦前は ドイツの国威発揚のためナショナルカラーのシルバーを身にまとい、レース界を制覇していた。
戦争で壊滅的な打撃を受けたものの、第2次大戦後は不死鳥のようにグランプリレースに復帰し,やはりナショナルカラーのシルバーのW196で 成功をおさめた。
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公道を走るロードカーも頂点を極めるべく、F1レーサーW196のパワートレインに複座シートのボディをかぶせた300SLRで1955年4月ミッレミリア1000マイルレースに出場し、当時最高のドライバーの一人だったイギリス人 フィリップス・モスの運転により優勝を果たし、栄光の頂点に達した。
中身はF1レーサーそのものの300SLRだが、イタリアの公道を、10時間7分48秒、平均速度157.64kmで走り抜ける大記録となった。
しかし、同年6月のル・マンで 同じ300SLRでルベーの運転により81人の死者を出す悲劇の大事故を引き起こし、メルセデスベンツはレース界から撤退している。 |