マツダコスモスポーツはロータリエンジン搭載の市販車として独NSUスパイダー(シングルローター式)に続き、2ローター式では世界初の車である。
レシプロエンジンにない抜群の加速性能をそなえたこのロータリークーペは、当時夢のスポーツカーとも言われた。
低く流れるようなボディ・デザインは、小型軽量のロータリー・エンジンだからこそ実現できた。開発当初、当時の社長である松田恒次から「売り出すつもりのないイメージカーだ」といわれたからこそ、この思い切ったスタイリングが生まれたともいわれる。ボディはセミモノコック方式で開口部以外には継ぎ目がなく、ハンドメイドのスペシャルカー然としていた。
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搭載した2ローターのロータリーエンジンの実用化には大変な苦労を伴い、ドイツのNSUヴァンケル社の初期技術供与を受けて1961年に始まった開発作業はそれから6年の歳月を費やしている。
中でも最大の難関だったのは、一定時間運転するとエンジン室内壁面に発生する「チャターマーク(波状摩耗)」、いわゆる「悪魔の爪痕」だったそうだ。高強度カーボン材にアルミを含侵させたシールを開発してやっと克服し、マツダの2ローター・ロータリーエンジンは1967年に実用化に成功している。
(引用 及び 参考 wikipediaなど) |